秦氏と言えば大和岩雄の大著を思い出すが、以前にも読んだ事のある龍谷大の助教授だかの水谷千秋氏が最近新書で本を出したので、読んだ。内容はなかなか面白かった。秦氏は京都、桂にいる私からすると非常に親近感のある氏族で本を読んでいても桂・向日市辺りの地名から神社まで色々と固有名詞が出てくる。ただ、氏族自体の歴史がまだまだ謎の部分が多く、それはそれでミステリアスで面白い。始祖の弓月君から月ーそして、桂、あるいは月ー竹ーかぐや姫、と連想の糸は続く。この古代最大の豪族の実態はただもう歴史の闇に紛れてその正体を現す事はないのだろう。こういう歴史との関わり方もありかな、と確かに思う。